紋意匠縮緬 三眠蚕葡萄唐草
緯糸に三眠蚕糸を使用して織り込んだ、紋意匠縮緬です。「三眠蚕」はその名の通り、三回の幼虫脱皮で繭を作るようになります。(一般的に飼育されている蚕は四回の幼虫脱皮の後に繭を作る四眠蚕です。)
三眠蚕は繭玉自体が小ぶりで、この蚕から作られる繭糸は細くしなやかな絹糸となります。
葡萄は豊穣や子孫繁栄を表すおめでたい柄で、葡萄がたくさんの種子を持つことから豊穣の象徴とされています。
ペルシャなどの西方に由来する柄で、中国を経由して日本にもたらされました。
現代でも代表的な唐草文様のひとつして広く愛好されています。