若手育成に奮闘!大原和服専門学園×手描友禅 黒島敏先生
2018年は京都市とパリ市に友好姉妹都市提携60周年でした。
京都市の姉妹都市提携先は、ドイツのケルン、イタリアのフィレンツェ、ウクライナのキエフ、中国に西安、メキシコのグアダラハラ、クロアチアのザグレブ、チェコのプラハ、そして来年はボストン。ほぼ毎年記念式が両国で開催されています。その友好の証として贈呈される京友禅の陣羽織について、これまでから連続して、びん工房の黒島敏先生がご指導され、両都市のモチーフを一枚の陣羽織の中に描き、平和を祈念する意味を込めます。
黒島敏先生の指導のもと、京都市立洛央小学校生徒さんのかわいらしい作品も生まれていますが、大原和服専門学園生徒さんの秀作はすばらしく、ここにご紹介します。舞妓とバレリーナの対比が象徴的で丁寧に描かれていて感動しました。
大原学園生徒さんの課題や作品製作にあたっても、黒島敏先生は、素材となる白生地を安易にお考えにならず、徹底して弊社の白生地を教材としてお使い下さっています。本物を使うことの理由をご説明下さいました。
まずひとつ、やはり課題への意気込みや取り組みの姿勢が変わること。二つめ、一生懸命取り組んだ唯一無二の作品は生涯、その生徒さんの糧となるものであると。染の技術だけではなく、本物に触れて良質とは何かを体得してほしいからと。
2019年はボストンです。京都市の門川市長の手を通して贈呈される作品、もう進んでいるようです!楽しみです!