丹後 2020.03.20 緯糸事情~種類編~ 丹後ちりめんはS撚り(右撚り)Z撚り(左撚り)の組み合わせで織られており、精練するとセリシンがなくなるとともに撚りが縮むことでシボが生まれる生地。 という特徴があります。 承華ちりめんも丹後ちりめんですが、そのお話は後日… さて、シャトル編では一台の織機に2〜4丁のシャトルが使われているとお話しましたが、複数のシャトルが使われているということは、緯糸も2〜4種類使われているということです。 そのため、間違えないようにしなくてはなりません。 もし間違えてしまうと… 織った生地の見た目が違うものになってしまう。そのときは大丈夫に見える製品もありますが、精練後に間違えて織ってしまった部分だけ生地巾やシボがおかしくなることもあります。 そうならないために糸の※色(ベレンス)と管の色で分類しています。 管を交換してするときに糸の間違い防止のため、交換前と交換後の撚りが同じ回転方向か確認もしています。 手間はかかりますが、間違ってしまうとさらに手間になりますので確認の大切さもあらためて分かりました。 ※ベレンス 糸の種類(太さ、右撚り、左撚り、ロット違いなど)を区別するために、生糸に着色する染料のことを言います。 織上がり後の精練工程で、ベレンスは流れ落ちるため反物は白く仕上がる。 Post Share 丹後