紋御戸代 葡萄唐草紋様
緯糸に松岡姫糸を使用して織り込んだ、紋御戸代です。「御戸」とは神社、仏閣の扉の事で、「代」とは、その「材料となるもの」の意味です。
すなわち、御戸代とは、「貴重なるもの」「特により優れたるもの」を意味する言葉です。経糸に撚りをかけない無撚糸を使うことで、上品な光沢と光に浮き上がる美しい地紋をお楽しみ頂けます。
葡萄は豊穣や子孫繁栄を表すおめでたい柄で、正倉院の宝物にも見られます。
遠くシルクロードを経て日本に伝わった柄で、正倉院は、シルクロードの終着点とも言われ、さまざまな貴重な宝物が渡来して来ました。
また、正倉院文様は、格の高い柄とされています。